2006年4月15日(土) NIKKEIプラス1
記事の要約
汗を分泌する汗腺には二種類ある。
全身にひろがるエクリン腺と、わきの下などだけにあるアポクリン腺だ。
ワキガ等ニオイの原因は、アポクリン腺の汗に含まれる脂質を皮膚の常駐菌が分解するのが原因だ。
一方エクリン腺の汗には血液内の成分が含まれるため食べ物のにおいがしやすい。
現代の日本人はエアコンの普及によりエクリン腺の汗もにおうようになった。
これは、汗腺の退化が原因であり、活動する汗腺が減少する。
そんな人が急に暑いところに出ると、体温を下げるため少ない汗腺がフル稼働し、充分ろ過されない汗が出る。
こんな汗とさよならし、良い汗をかくための「汗腺トレーニング」が紹介されている。
「汗腺トレーニング」
1.高温手足浴 → 43-44度の熱めのお湯にひざ下とひじから先だけを10-15分つける。全身は入れないこと(浴槽の中にイスを入れ、上半身を曲げて座るようなイメージ)
2.微温浴 → 1.の浴槽にぬるいお湯を足して36度くらいに。高温で高ぶった交感神経をリラックスさせる。全身または半身浴で。
3.汗の乾燥 → 風呂から上がり水分をタオルでふく。すぐに服を着ず汗を乾燥。しょうが入りの飲み物などで水分補給。
出た後、エアコンの部屋で涼むのはダメ。
効果が台無しになる。
蒸し暑くなる6月ごろから2週間続けると、次第に「良い汗」をかくようになり、汗のにおいが消えていくという。
汗は体温調節の必需品。
上手に汗をかける人は夏バテ知らずである。ニオイのきつい食べ物を避けるのも手である。
今の時代、暖房を使う季節が終われば、1ヶ月も空かないで冷房が入る会社もありますね。
大きなレベルで考えれば、二酸化炭素の排出量が増え、地球温暖化をますます進めることになるという話ですが、ここでは個人レベルの話に戻します。
汗をかくのがいや、かきたくないという人が増えています。
理由はすごく分かります。ニオイが出るからとか、この時期だと、冷えると風邪をひくからとか、汚いとかそういうイメージです。
無臭志向や清潔志向の果てに「無汗志向」にまで行き着いてしまったかのようです。
汗の重要な機能に体温調節というものがあります。
記事の中にも出てきたエクリン腺ですが、これは体中に400万〜500万個あると言われています。
これがたくさん働いていれば、気化熱(汗が水分として皮膚から蒸発するときに、体の熱を取り除いてくれる)を通じて体温調整が正常に行われますが、
1年を通じて冷暖房の効いた部屋で過ごしていると実際に働いている「エクリン腺」が減少していきます。
汗をかいて体温を下げなければならないときに下げられなくなってしまうのです。
それが体の不調や、夏バテ、におう汗に繋がります。
これが、「すぐキレル子供」の原因にもつながっているのではないかという研究結果もあるようです。
ニオイが気になるときは制汗剤等を使えばいいでしょうし、これからの季節、極力冷房の温度は高めに設定した方が、地球環境や自身の健康のためには良いですね。
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