2006年6月4日(日)日経新聞朝刊10面
記事参考
これからの季節は蒸し暑くてなかなか眠れないという日が多くなって来そうですよね。
季節的な要因だけでなく、日本人でも、5人に1人は快適な睡眠ができていないという調査もあります。
「快適な睡眠ができない」=「不眠症」というふうに考えることもできるかと思うのですが、これにはいろいろ種類があります。
「入眠障害」→床についても眠れない。
「中途覚醒(かくせい)」→夜中に目が覚めてしまう。
「早朝覚醒」→早く目が覚めてしまう。
「熟眠障害」→眠りが浅くなる。
睡眠の話になると、色々なWebサイトを見ましたが、現在の科学でもいまだに解明されていないことばかりなんだそうです。
それくらい奥が深いものなのですね、人間の睡眠って。
さて、アメリカの研究で6年間睡眠時間の影響を追跡調査したところ、6〜7時間眠る人の生存率が一番高かったようです。
昔は8時間必要だと言われていましたが、個人差もあり、6〜7時間というのもあくまで全体からの結果です。
やはり科学的には明らかになっていません。
ということで、量より質が大事という話になるのですが、ここで出てくるのがもう皆さんもご存知の、
「レム睡眠」「ノンレム睡眠」という話です。
これは90分サイクルで、体を休める浅い眠りと、脳を休める深い眠りが交互に繰り返されるという体のリズムです。
この周期で4.5時間、6時間、7.5時間といった具合に睡眠時間を取ることによって、3,4,5回のそれぞれのサイクル完結時に気持ちよく目覚めることができるというものです。
加齢によって、このリズムのメリハリがなくなってくるので、注意が必要です。
ただし、十分に疲れている場合などは、規則正しいリズムに近づくようです。
睡眠に関して、眠気を引き起こす脳内物質メラトニンは、体のさびを防ぐなど、強力な抗酸化作用を持っています。
寝不足等で、十分なメラトニンが出ないと、血管壁がさびてもろくなり、老化や病気につながるそうです。
また、少し前に話題になった「睡眠時無呼吸症候群」で質の良い眠りを確保できていないと、
高血圧や心臓病などの発生率が約一割高まるという報告もあります。
不眠に悩む方へのキーワードとして、「光」「体温」「食事」の3つのキーワードがあります。
前述のメラトニンは、月明かり程度の明るさ(0.2ルクス)まで暗くなると分泌量が最大になり、自然と眠くなります。
私もなのですが、寝る直前までパソコンで作業をしていることが多いです。
もちろん、パソコンの画面の光を直視しますので、メラトニンの分泌が抑えられて不眠の元です。
今のところ、寝つきは良く、熟睡できているようなのですが、あまり好ましいことではないと思っています。
また、体温も睡眠と同じくリズムがあり、うまく体温が逃げる(低くなる)ような状態を作ることが大事です。
寝つきが良くなる秘訣は、体の深部からうまく熱を逃がすことだそうです。
また、食事に関しては、今の話の流れだと分かりやすいと思うのですが、何かを食べると人間の体温は上がります。
また、食事そのものがこれから活動するときのエネルギーとなるべきものなので、寝る前にものを食べると、当たり前ですが、寝つきが悪くなります。
アルコールに関しては人それぞれですが、あまり飲みすぎるとアルコール自体に脱水作用があるので、トイレに行きたくなったり、深くて質の良い眠りを妨げることが多いようです。
ちょっと長くなってしまいましたが、ひとつ言えることは、睡眠時間が短くても、日中の活動に問題がなければ、なんら心配することはないということです。
睡眠時間が短いことで心配する人は多いのですが、それよりも、長時間寝ても眠気がなくならず、日中の活動に影響が出ることのほうが、問題になるのではないかと思います。
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