2006年6月20日(火)日経新聞夕刊14面
記事参考
今日はメンタルヘルスということで書いていきます。
フィットネスとは、簡単に言うと「健康のための運動」ということなので、 メンタルヘルスとは全く別物に思えますが、実はそうでもないのです、というところからスタートです。
人間の体や心は、外的な「ストレス」から身を守ろうとする力を持っています。
人間に本来備わっている病気に対する自然治癒力と同じで、簡単に病気になったり、ストレスにより「うつ」になったりしません。
しかし、ストレスに対しての抵抗が長く続き、それまで頑張っていた体の抵抗力が使い果たされ、心身ともに機能が弱まるからストレスによるさまざまな障害として現れてくるわけですね。
ストレスは脳の大脳皮質で認識されます。
そこから脳の視床下部を経て、体の各部位に、ホルモンの分泌や、自律神経、血圧など、物理的に体に影響を及ぼしてきます。
つまり、メンタルヘルスはフィットネス(体の健康)にとって切実な問題になってきます。
言い換えると、嫌な気持ちを持ち続けたり、心理的ストレスを感じたりすることにより、体の運動をつかさどる脳が体の各部位に正常な指令を出せなくなり、体の異常として現れてくるのです。
スポンサードリンク今回は、労働との関連で会社でのストレスを考えます。
会社のストレスで一番考えられるのは、長時間労働による過労死や、心理的な負担増によるうつ病です。
「病は気から」という言葉が昔からあるようにストレスの原因は本人の気持ちや意識というところが大きな部分を占めています。
例えば、自分から進んで仕事をする場合はストレスを感じないでしょうが、同じ仕事でも他人からの指示で行うのでは多少はストレスを感じることになります。
また、その人自身の気持ちの問題として片付けるのではなく、周りからのサポートによっても大きく変わります。
ストレスやプレッシャーを感じている人が周りにいれば、少し言葉をかけてあげるとか、手伝ってあげるなどするだけで、ストレスを感じなくなる人もいます。
上司や、周囲の人間が変化にいち早く気付いて、声を掛け合うということが非常に大切です。
これだけで多くの方がうつなどの病気を防ぐことが出来ます。
職場でも、自分からは辛さを言えなくて、周りもそれに気付かないということが一番危険な状態です。
自分でストレスを解消するために運動をしたり、お酒を飲んだりするのはいいことだと思います。
しかし、その時も、本当に辛い時は共感してくれる家族や仲間に苦しみを分け合ってもらうことで、自殺などの最悪の結果は防げます。
早め早めの対処が大切で、一人で問題を抱えがちな方は、出来るだけ早期に相談できる人に相談するようにしましょう。
今は健康でも他人事の病気ではなく、全ての人がかかる可能性を持つ問題なのです。
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